火魅子伝   激情  下編   (H:小説・ゲーム M:九峪・伊万里・志野 J:シリアス)  
日時: 01/06 12:50
著者: 志人





















「九峪、あんたこの前におじいちゃんに頼まれたやつ持ってきた?」

「えっ、んなのあったか?」

「はぁ〜。まぁ、九峪だもんね。おじいちゃんだって元から期待してないと思うけど」

「…それはそれで腹が立つな」

「だって九峪が悪いんじゃん、ちゃんと言われた事は責任持ってやらないと」

「そうなんだけどなぁ、なんか忘れちまって」

「そんなんじゃ誰からも頼りにされないよ?」

「頼りにされてるだろ」

「誰から?」

「おまえ」

「……頭痛くなってきた」

「あははは」




















 兎華乃はゆったりとした動作で前に進む。

小さな歩幅で体を動かすたびに頭の上の耳が揺れ、景色にアクセントをつけた。

不謹慎かもしれないが、笑顔でこちらに微笑むそれはとても可愛らしく、

さっき降り出した雨はそれを対比しているようにさえ見えた。

手に持った短剣だけはギラギラと異彩を放っていて、なんだか気味が悪い。

 昔、映画で見た、小さな少女が大人を斬殺するシーンに今の状況がとても似ていて、

そういえばその少女もゆっくりとこちらに迫ってきていたのを思い出した。

たしかあの話の主人公はもっと俺よりも年が上で、最後には自分も少女に殺されていたような。

 少しずつ距離が詰まる。

風が少しずつ出てきた。

髪を揺らし、頬を走り抜ける。

地面と空の間がとても近く感じられ、圧迫されているような、

身を小さくさせていなければどんどん押しつぶされるような気がした。

雲はとても暗い。どす黒い、とでもいうのだろうか。

雨の降る角度が少し傾き始め、もうすぐ嵐にでもなるのだろうかと連想させる。

 兎華乃の左右に立っていた兎音と兎奈美はまだ動かない。

黙って兎華乃を凝視している。

二人とも少しずつ雨に体が濡れ、かなり色っぽく思えた。

 兎華乃がもう少しで俺の目の前に来るかというところで、伊万里は志野に視線を走らせる。

志野は僅かに頷く。

 さらに俺と兎華乃の間が縮まった。

手に持った剣が重く感じる。

 もうすぐ、だな。

 そう思って、右手に持った剣をぎゅっと力いっぱい握りしめようとした矢先、景色は動いた。

 伊万里と志野が左右から飛び出した。

伊万里が剣を薙ぎ、志野が垂直に振り下ろす。

伊万里と志野は、自分の射程距離に入った兎華乃を二人で思いきり切りつけていた。

兎華乃はかろうじてそれを避け、一歩下がる。

それを見た二人は兎華乃の横に飛んだ。

ちょうど兎華乃の左右に二人がいる形になる。

下がった兎華乃は俺をじっと見つめる。

 小さな砂埃が立つ。

今度は志野が右に持った双龍剣を兎華乃に向かって水平に薙ぎ、

伊万里は上から叩きつけるように剣を振り下ろした。

 そこで初めて、兎華乃は手に持った短剣を動かす。

自分の目の前にそれを持って来ると素早く前に踏み出した。

前にくる事は予想していなかったのか、それで伊万里の剣が空を切り、

志野の剣は兎華乃のもった短剣と重なる。

甲高い音が当たりに響く。

そして、兎華乃はめんどくさそうに志野の双龍剣を眺め、合わさった剣を振りぬいた。

こんな体のどこにそんな力が隠されているのか、

兎華乃が振りぬいた剣によって志野は体制を崩した。

それを見て、後ろから伊万里の剣が兎華乃を襲う。

しかし、今度は何もしようとしなかった。

ただ、

 「兎音、兎奈美」

 と、けだるそうに呟く。

そして、兎華乃が言い終わると同時に、伊万里と志野は消えた。

唖然としたが、探す必要はない。 

 「相手はあたしだよ〜」

 後ろで声が聞こえたからだ。

振り向くと志野を抱えた兎奈美が右斜め後ろに、

伊万里をぞんざいに投げ捨てる兎音はその逆にいた。

伊万里も志野もすぐに二人から距離をとり、それぞれの相手と向き合う。

 「九峪さん、余所見はわたしとの戦いが終わってからにしてくださる?」

 そして、俺も兎華乃と相対した。










                    *










 「絶対、城の中に入れるな。ここですべて食い止めろ!」

 清瑞の咆哮が当たりに響く。

ここ、貴千穂城では今まさに激戦が繰り広げられていた。

南からは雄叫びが聞こえ、左右からは悲鳴と剣戟が響く。

兵士が剣を交し合うたびにその音は増幅され、そして増幅された途端にその数は減少する。 

 戦場というものは、いつの時代も死というものが最も誇張され、殺意というものを安易に駆り立てる。

それはある意味、生というものを最も実感できる場所なのかもしれないが、

そんな猟奇的趣味はあいにく持っていないし欲しいとも思わない。

ただ、命じられた使命を忠実に。

それが、私の生きる意味。私という存在を作り上げている根源。

そう、私は生まれたときから誰かの奴隷なのかもしれない。

そんな皮肉すら思っている自分がなんだか今の状況を楽観しているように思えて恨めしく思えた。

 清瑞は、北城門側から梯子を使って城に侵入してくる狗根国兵を切り結んでいる。

さすがに清瑞一人ですべての梯子を切り落とすことはできないが、

目に付いたものは片っ端からけり落としたり、

上から岩を落としたりして一人でも多くの狗根国兵を葬っていた。

何とか登りきることができた者も、一人、また一人と阿呆のように登ってきては死んでいく。

 そんな作業が始まってもうかなりの時間がたっていた。

他の場所ではこの城に残った僅かな幹部たちがそれぞれの場所で奮戦している。

忌瀬は西に、珠洲は東、上乃は南に配置されている。

やや不安の残る場所もあるがそれも致し方ないと考えられ、今に至る。

 耶麻台国軍は籠城することになった。

これは伊万里が出した提案であり、志野によって反対され除外されていた策だったが、

意外にもこの策の方針をもう一度出したのは、志野だった。

 「ここは籠城して、機会を窺いましょう」

今更何を、そもそも反対したのは志野ではないか、

とも思ったが九峪は何も言わないし、それ以外の妙案があるわけでもない。

仕方なくそれを行う事に決め、各配置に割り振られた。

 ここにいる耶麻台国幹部は清瑞たった一人。

そのため、清瑞は乱破の身でありながら兵士たちを指揮していた。

 ここの耶麻台国兵は500。

それに対し、攻めてきている狗根国兵およそ400程であるというのが清瑞の目算だった。

500対400。

 その上、こちらは籠城している。

 一般的に言うと、明らかに耶麻台国側が有利だ。

籠城側を破るのには狗根国兵は6倍もの兵力が必要だという。

それほど立てこもった敵を倒すのは困難だ。

だが、暗に相して耶麻台国兵の士気は低い。

狗根国の叫び声をあげながら迫ってくる兵士たちに比べると、

ただ受けだちになっていたり普段ならもっと勇敢に切りこんでいく者も今は数えるほどしかいなかった。

 元々、耶麻台国兵は弱い。

強兵を誇る狗根国に比べると、耶麻台国は脆弱と表現しても差し支えないほどである。

それでも勝ち進んでこられ、九洲民の切願をかなえられたのは、

指導者の冴え渡った策略と、人望のおかげだった。

そして、その指導者たる九峪はいない。

 そう考えるとある意味、今の状態は当然でもある。

清瑞に人望がない、などといっているわけではない。

ただ、九峪と比べ信頼できるのはどちらか。

いや、耶麻台国内で一番信用できるのは誰か。

兵たちに聞くと、皆は決まってこう言う、

それは九峪様だ、と。

それはいい意味でも、悪い意味でも九峪という“神”に依存してしまった兵たちの当然の反応だった。

だから今の状態が引き起こされているのは九峪のせいであり、

ここまでかろうじて耐えれているのも、九峪のおかげだった。

 それに加え、女王候補もいないのだ。

士気など、期待するほうがおかしくさえある。

 「清瑞様!ここはもう持ちません!」

 隣に駆け寄ってきた副官が告げる。

副官といっても、今日に臨時で決められたばかりの者だ。

着ている軽甲は返り血で染まり、手に持った鉄剣は、血の雫を垂らしている。

 「まだだ。もう少しもたせるんだ。」

 もっとも、その副官の倍は相手にしている清瑞は血だらけと表現してもいいくらいではあったが。

 「ですが、もう無理です!もうこれ以上ここに留まっていても死人が増えるだけです!

一度、前線をさげましょう!」

 ここにいた兵士の3割はもう戦闘に参加できなくなっていた。つまりは、150人程度。

もちろん狗根国兵とて、被害が出ていること間違いない。

だが、篭城側がこれほど早く数が減らされているというのはかなりの重大である。

 本来、この時代ではあまり戦死者はでない。

時代劇でよく見るばっさばっさと切り殺す戦場ではないのだ。

剣で叩くことも多いこの時代では、昏倒で戦闘不能になることが多かった。

突き殺す事ももちろんあったし切り殺す事だってないわけではない。

だが、鉄という資源が不足しているこの時代、剣という何人か斬っただけで使えなくなってしまう

消耗品にそんなもったいない事は躊躇われていたのだ。

そんな中、まだ一日目だというのに戦闘不能者が150人。

普通なら考えられない。

 清瑞自身、かなり焦っていた。だが、

 「黙れ。あきらめる事は許さない」

 彼女はここを任されたのだ。

戦えない者が多いので撤退します、などと乱破の彼女が言えるはずもない。

乱破は何が何でも任務を遂行するものなのだから。

 「しかし…」

 「私としゃべってる暇などないはずだ。さっさと持ち場に戻れ」

 副官を睨みつけた。

怯む。

それを横目で見つつ、また周囲に視線を走らせようとした。が、

 「あ、あなたは私たちに死ねといっているのと同じだ!!」

 副官が叫んだ。

清瑞以外に気付く者はいない。

それを聞いて、目を細める。

 「そうだ、死んでこいといっているんだ」

 「ほ、本気でそう言っているのですか!?」

 「………。…!!後ろだ!」

しかし、すでに遅く、剣が副官の腹を突き抜ける。

腹から噴水のように血が飛び散り、清瑞の顔を真っ赤に染めた。

 「貴様っ!」

 剣を突き刺した狗根国兵の息の根を止めにいく。

あっさりと喉をかききられた狗根国兵は盛大に血を噴き出しながら、

人形のように後ろに倒れこんだ。

清瑞をさらに赤く染める。

 副官を見ると、もうすでに息絶えていた。

 「本気で…言ってるんだろうな」

 本気だ。そうしないと、

 「そうしないと勝てないじゃないか」

 死に物狂いでくるのだ、向こうは。

なら、多少の犠牲は仕方ないじゃないか。

負けてしまうよりはましじゃないか。

だが、そう考えている自分がなんだか咎められている気がして。

結局、兵士たちを苦しめている事に何の変わりがあるのだろうと思う。

もしかしたら、死というものを強要した自分は狗根国よりもたちが悪いのかもしれない。

自分の我侭なのだろうか。

それでも。

それでも、ただ。

まだ先があると信じて。










                    *










 
 生殺与奪を魔人が握っているということは、戦う前からわかっていた。

人間と魔人だ、力という力はすべて劣っているといっても過言ではないかもしれないし、

唯一対抗できるかもしれない知力は今は何の意味もなく、加えて彼女は上級魔人。

勝てるはずもない。

だが、それでも何とかなるのではないか。隙があるのではないか。

完璧な人間がいないように、完璧な魔人なんていないのではないか、志野はそう思っていた。

しかし、その考えが甘すぎる事を、目の前の緑の髪をした女に痛感させられた。

 志野が全力で剣を振るえば笑顔でそれをいなし、全力で突けば笑いながら避ける。

初めから勝てるかも、などという選択肢は存在していなかったのだ。

あるのはただ負けるしかないという事実。

そして負ければ、死ぬしかないのだ。

つまり、ここに来た時点で死ぬという事は確定していて、まだ何かできることといえば、

この魔人を楽しませるという事だけ。

あまりに不公平かもしれないが、

少しでも生き延びたければ死ぬまで戦わなくてはならないのだ。

 ただ、それを受け入れる事ができるものなどいるだろうか。

いようといまいと、それは志野ではなく、また彼女も受け入れるつもりもない。

 志野は気丈な女ではないのだ。

淑やか、大人しい、頭も切れる、そういった評価はもちろん間違ってなどいないし、

自分でもそうなのかもしれないと思うことはたまにある。

だが、彼女はそう思われることがあまり好きではない。

 淑やか…どこが?私はあんなことをしたのに。

 大人しい?…それはあなたにとってそう見えてるだけ。

 頭が切れる?…それは、誰を基準にしているの。

 そもそも彼女はそんなにできた人間ではないのだ。

まわりからどう思われていようが、彼女自身を本当に理解しているものなどいない。

 珠洲なら。とも思うかもしれないが

珠洲とて志野の本音をいつも見分けられるわけではない。 

それに志野にとっても珠洲は大事な妹のようなもの。

だとすれば余計に本心をさらけ出す事などできはしない。

人、とは得てしてそんなものだ。

 だが、理解はしてくれなくとも共感する事はできる。

それが志野による一方的なものだったとしても、

それで相手を信頼する事はできた。

 それが九峪だ。

 元々、志野にとって血筋や家柄などあまり好きではなかった。

血が何を判断するというのか、家柄が何を意味するのか。

多少の貧富は生まれる、それはもしかしたら仕方がないのかもしれない。

だが、それはそんなにも大事なものだろうか。

そんなに欲しいものだろうか。

わけがわからなかった。

何もかもくだらなく、すべてが無価値に思えたのだ。

そう思っていた自分。

 助長したのは九峪だった。

彼の性格や言葉、行動。

どれも志野にとって、君は間違っていない、そう言ってくれているかのようだった。

そして、志野はいつしか九峪を目でおいかけ、意識するようになっている自分に気付く。

 志野は九峪が好きだった。

だから、志野はあくまで九峪を信じたのだ。

 神の遣いとした重みやつらさを九峪が感じていることなんてわかっていたし、

それで九峪の心が病んでいっているのも気付いていた。

でも、それでも九峪を信じ、九峪ならそれを乗り越えて元のように微笑んでくれるはずだと願っていた。

だから、評定のときもできるだけ発言したし、精一杯の叱咤激励もした。

皮肉に聞こえようが、それで九峪が立ち直るのなら、

何もかもがどうでもいいとさえ思えたのだ。

 あの時、伊万里を置いていってしまおうと発言したのも半分は本気。

ありえない事だが伊万里が死んで九峪が元に戻るといのだったなら、

他の者には悪いが、伊万里には死んでもらおうとすら思っていた。

 そして、そんな自分は我侭なのだろうと思う。

だが、我侭で何がいけないというのか。

人が人を好きになるのなら我侭になるのが道理。

むしろそうならないのなら、それは好きなどという感情ではない。

 「なかなかやるね〜。さすがは女王かな〜」

 「…女王ではありません。女王候補です。それに、私には志野という名前がありますので」

 「あはは〜。ごめ〜ん、間違えちゃったね〜」

 右手に持った双龍剣を兎奈美に向けて水平に振るう。

避けられるのを予測し、前に出る。距離を詰めるためだ。

が、そうしようとした途端、兎奈美の声が後ろから聞こえた。

 雨はどんどん強くなる。

いつしか志野のまとめられた髪は振りほどけ、雫が地面に落ちた。

肩で息をしている自分がわかる。

口に髪の毛が入りそうになったが、それを正す事はしない。

 その姿を見て、兎奈美が無邪気に笑う。

もう、死が近いのかもしれない。

 怖い。

一つの感情が少しずつ心を覆う。

そして手が重くなり、足は止まる。それこそ鉛のように。

空気すら自分にずっしりとのしかかってくる。

手元を見ると、左手に持った双龍剣の刃が少し欠けていた。

ギラギラとした剣特有の光はもうない。

雨に濡れた剣は、ただどこか遠くに思えた。

それは今の自分の心のようで。

それは今の自分みたいで。

ただ、そう認識するのは自分で自分を殺すかのようだったから、ひたすら動く。

がむしゃらに。声を上げて。

 「はああああぁぁぁ!!」

 それは、私らしくないけれど。

私という存在である事に変わりなんか、ない。

 微かに頭に浮かぶ、以前の九峪の笑顔。

今は見る事ができないけれどその笑顔が私を励ましてくれる。

それだけで、また頑張れる。

それだけでまだ、戦える。

 この女がどれほど実力を隠していようが、持っていようがそんなことは関係ない。

自分はただ、九峪のために。

 九峪様のため?…ちがうわね。私のためなんだわ、きっと。

 でもだからこそ。

 思い残す事はない。

 思い切って、死のう。

殺されても、絶対に殺して見せるから。

 だから、いいでしょう?九峪様。

 貴方のそばにいても。

 私のことを好きでないのは知っているけど、貴方の役に立ちたいから。 

 そして、地面を蹴る。

誰にも気付かれないような、そんな想いを乗せて―――。

 


 「九峪様、ずっと好きでした」


 
   さようなら























  あとがき

 読んでいただきありがとうございます。
そして少し遅いですが、明けましておめでとうございます。

今回も続きが書けたわけですが…いかがだったでしょうか?

志野のことなどはいろいろ批判もあるのではないかと思っております。
それはこの話に出てくる火魅子伝のキャラすべてにいえるわけですが…。

ちなみに、魔兎族三姉妹が持っている武器はあの独特の武器ではありません。
感想を書いてくれた方にも言いましたが、
兎華乃の持っている武器は短剣、兎音と兎奈美は鉄剣です。
前の話からそうなので、そんなことわかっているという方にはすいません。

そして、感想を書いてくれた、
Eite様、HB様、Ken様、青樹様、アンティノラ様、北野様
本当に感謝してます。
本当に皆様のような親切な方々がいるから私はこの話がかけているんだと思っております。

他にも、読んでくださっている方には本当に感謝しています。
ありがとうございます。
もしよければ、いつでもいいので感想をいただければ本当にうれしいです。
かならずレスはするようにしますので。


次の投稿予定ですが、
この作品を楽しみにしている方がいるのなら本当に申し訳ないですが、
たぶん、少し間隔があいてしまうと思います。
言い訳をさせてもらえるなら、本当に多忙で…。

もし良かったら待っていていただけるとうれしいです。


それでは。



 感想はこちらへ↓ もう少しあとがきが読みたい方もこちらへ
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