火魅子伝 激情 下編・2 (H:小説・ゲーム M:九峪・伊万里・志野 J:シリアス) |
- 日時: 01/25 03:53
- 著者: 志人
戦闘が始まりすでにもうかなりの時間が流れていた。
今珠洲が担当している東側では、次第に戦いの激しさの度合いも落ち着きつつある。
あたりには血のにおいが充満し、踏みしめた地面は赤く染まっている。
顔を上げれば見えるのは兵士の死体。
手がもげ、腹が裂け、足がなかったりすべてが人間としての活動を停止している。
目を開けて死んでいるものは特に薄気味悪く、味方の死体だったのがわかっても、
目をそむけずにはいられない。
雨が本格的に降り出し、珠洲の顔に前髪が張り付いている。
まだ育ちきっていない体に比較的幼い顔。
成人男性の横に立てば背は腰の辺りまでしかなく、
大人の女性の横に並べば幼い顔が目立ってしまう。
珠洲は、子供だ。
もちろん戦いにおいての技術は素晴らしいし、大人になど遅れをとることもない。
もっといえば、珠洲自体の容姿も大人の女に負けないくらいのものを持っている。
強く美しい。
だがそれでも、子供なのだ。
だからだろうか、こんなにも珠洲が悲しく思うのは。
なぜこんな事になってしまったのだろう。
狗根国に攻められていることをいっているんじゃなく、
志野と一緒にいられなくなったことをいっているのだ。
珠洲にとっては志野がすべて。
志野がいれば何もいらないし、志野がいれば何も欲しくない。
それだけに志野を絶対視している珠洲にとって、今回の戦いは嫌だった。
いつものように志野の副官に自分がついて志野をサポートしながら二人で戦う、そう思っていた。
だが実際は違っていて、志野は九峪とともに伊万里の救出に行ってしまったために、
つけ焼刃の副官をつけられて自分が隊を率いる事になった。
それが不服と言ったら不服なのだったが、珠洲自身もここはそうするべきなのだろうと思ったし、
志野が行くといったのだ、仕方ないとも思う。
いつもならそう思っていた。
それでも今回はそれを我慢するわけにはいかなかった。
人間にはどうする事もできない魔人、その存在もある。
しかしそれよりも気がかりだったのは九峪の状態だった。
あれは信用なんかできない、珠洲はそう思う。
なぜ自分だけが苦しいなどと言っているのだろうか、
なぜ自分だけがつらいなどと言っているのだろうか。
もしかすると私たちには苦労やつらさがないとでも言いたいのだろうか。
もちろん神の遣いなどという大それたものに見合う苦労やつらさではないのかもしれないし、
神の遣いが抱えている物はきっとものすごく重いものなのだろうと思う。
けど、私たちがあってきたつらさも私たちにとっては相当のものだった。
最初の一座に入るまでは食べるものなんかろくになかったし、
3日に一回食事にありつけたらいいほうだった。
その辺りに生えている草を食べようかと思ったこともある。
動物なんかが通りかかったら迷わず殺したし、野党まがいの事も何回もした。
二度目の一座の集団はまさに野党だったから、少し罪悪感がまぎれたけど、
そのかわりに志野はもちろん私にも毎日いやらしい視線が付きまとったし、
そのときの座員に体を触られた事だってある。
ものすごく嫌だったけど耐えるしかなかった。
それに志野が九峪を説得に行った時には本当に頭にきた。
志野と離れたくなかった珠洲は九峪との会話を聞いていたのだが、
そのときの九峪の言葉は珠洲の怒りを容易に誘った。
兵士の死に顔を見た事がない、民のすがってくる姿がつらい。
ふざけるなと言いたかった。
それに幹部人達があった事がないとでも思っているのか。
九峪が毎日毎日と悪夢を見ているように、
幹部の珠洲達だって毎日毎日そんな場面には遭遇してしまっている。
そんな簡単なこともわからないのだろうか。
志野など人がいいからかどうかはわからないがそんな事がよくあった。
だが、決まって志野は最後まで話しを聞きどんな罵声を浴びせられても、
ずっと頭を下げ、謝っている。
それをいってやりたかったし、志野もそれを言えばいいと思ったが、
最後まで志野がそのことを口にすることはなかった。
戦争をしている以上つらい事などは決してなくなりはしないのだ。
いや、生きている以上苦しい事には無限に出会ってしまうのだ。
その重さが大きいか小さいかが問題なわけではなく、問題はそれとどう向き合っていくかだ。
それすら理解していない神の遣いに志野を任せることなどできなかったから、
志野が伊万里を助けに行くといったときは必死に止めた。
九峪といっても伊万里が助かることはない、
むしろ魔人がいるところにわざわざ行くなど死にに行くようなものだと。
だがそれでも志野が行くのをやめることはなかった。
ただ、大丈夫といって珠洲に微笑んでいるだけ。
そんな志野が憎らしくさえあった。
なぜ、なぜ、と心で何回も反芻した。
そんな珠洲に渡されたのは、いつも志野が身につけている腕輪。
お守り代わりに、といって手渡された物はとても綺麗でうれしかったが、
お守りなどを渡すぐらいならいかないで欲しかった。
今その腕輪は珠洲の腕にある。
少し大きくて手首にだらりと垂れ下がっているのが目立ち、違和感があり、
雨のせいで腕輪が冷たくなっている。
「珠洲様、ここは何とか耐え切れました」
着込んだ鎧を鈍く光らせながら、若い兵士が珠洲の後ろに立つ。
「わかった、まだ油断できないから兵士たちの状況を報告して」
「わかりました。急いで報告いたします」
若い兵士が駆け出す。
走り出したときすぐ傍に横たわっている珠洲の副官だった男が目に入った。
目が閉じられておらず、珠洲を睨みつけるかのごとく視線を放っている。
それが我慢できなくて、思わず自慢の糸で体を反対側にむかせようと思い、糸をだす。
けれど、勢いをつけすぎたせいか糸が自分の思いどうりに動かず、副官の首を切り離してしまった。
自分でも驚いて一歩後ろに下がると、腕に吊り下げた腕輪が地面に落ちた。
―――カキン
あわてて拾い上げると腕輪が真っ二つに折れていた。
何とか元に戻そうと折れた所を必死につなぎ合わせるが、
元に戻る事はなかった。
それを見ても諦めきれず何回も何回もつなぎ合わせる。
副官が戻ってきてもずっと珠洲は腕輪をつなぎ合わせていた。
馬鹿みたいだ、と思いながらもそれをやめられないでいる。
なぜか涙が出てきた。
頬を伝い地面に落ちる。
雨のおかげで誰にも気付かれないけど涙が出てきたのを自覚するととても悲しくなってきた。
何でこんなに悲しいのだろう。
原因はわかっている。
それはきっと志野がいないからじゃない。
志野がまだ帰ってきてくれないからだ。
*
――刹那。
さきほど自分の頭があった場所から凄まじい音が聞こえた。
何とか頭を下げてかわす。
その音を聞き終わるまでに相手の方へ踏み込んだ。
そして、左手に持った剣を突き刺す。
当たるはずはない。
兎音は笑いながら、剣で弾いた。
伊万里は兎音が弾いた勢いを軸にして蹴りを放つ。
兎音の体の左側は左手一本。
それにかまわず兎音に思いきり蹴りこむ。
凄まじい音がしたがこの程度ではどうにもならない。
今度は兎音が右の回し蹴りを放った。
これは伊万里はわかっていたようで、瞬時に一歩下がる。
素早く弾かれていた剣を引き戻し、今度は体の右側面を切りつけた。
今度は完全に無防備。
凄まじい剣のスピードで思い切り薙ぐ。
だが兎音にはそれすら当たらない。
大きなバックステップでかわした。
しかし、伊万里はそれを予想していたのか不適に笑った。
兎音が目を細める。
そして伊万里は腰にさしてあった短い短剣を投げた。
円に見えるほどの速さで兎音に襲い掛かる。
勝った。
ここで伊万里はそう思った。
後ろに下がり、地面に足がついていない状態でなにが出来るというのだ。
仮に手で止めたとしても隙ができる。
そこを逃さなければ勝てるはずだ。
逃げれはしない。
……いや、逃げなかったのだ。
彼女、兎音は。
「惜しいな」
なぜか、その声は目の前ではなく後ろから聞こえた。
「普通なら今ので終わってたんだろうけどな。忘れてないか?」
伊万里は動かなかった。
否。動けなかったのだ。
自分の目の前には、剣がギラギラと光っていたから。
「私が魔人だってこと」
首筋に当てられた鉄の塊がひんやりと体温を奪う。
背中には兎音の豊かな胸が当たっている。
絶体絶命、とはこういうことを言うのだろうか。
「…手加減していたのか」
「ほう。それぐらいはわかるのか」
うれしそうに口を曲げて答える。
それが伊万里はひどく気に入らない。
だがこの状態だ、うかつなこともできずただじっとしているだけ。
やはり勝てるわけがなかったのだろうか。
こんな事をしてもまるで意味がなかったのだろうか。
ただ魔人を愉しませる事ができただけ、
それならば戦う事すらしなかったほうがよかったのではないかとすら思う。
けれど、そんなことが誰ができるだろうか。
伊万里を助けに来たのだ。
伊万里の命を案じて、魔人という勝てるはずもない相手にもかかわらず来てくれたのだこの二人は。
来いといったのは魔人だし、来なければ城は陥落していたのかも知れない。
だが、それでもうれしかった。
評定の事が重く響いていたからかもしれない。
九峪と志野を見たとき本当にうれしかったのだ。
自分の命を助けに来てくれたという事が。
その二人のためにも戦わずにはいられなかった。
「まぁ、姉様がつれてきたんだ。これぐらいできてもらわないと困る」
どうにかしなければという気持ちだけが逸る。
「初めは気絶していて気配が読めなかったからな」
「…見かけによらず、ずいぶんとしゃべるんだな」
話しながら注意ぶかく兎音を見た。
「ああ、久々に人が殺せるんだ。楽しくってしょうがない」
兎音が舌で上唇を舐める。
その顔は恍惚に染まっていて伊万里は背中に汗が流れるのを感じた。
雨だけはいまだに激しく降り続く。
「だが…もう飽きたな。そろそろ見せてくれ、女王候補様の血ってやつを」
首に少しずつ刃が食い込む。
血が胸へと赤い線を描いた。
後ろから聞こえる息遣いが荒く聞こえる。
く、九峪様、すみません。
奥歯をかみ締め、こぶしをきつく握った。
その時、
「兎、兎音〜」
能天気なそれでいてどこか違和感のある声が聞こえた。
「なんだ、兎奈美やられたのか」
「やられてない〜ちょっと怪我しただけ〜」
視線を兎奈美に向けると、右の足に志野の双龍剣が突き刺さっていた。
血が足を伝い流れる。
雨のせいで血が地面に残る事はないがそれでもかなりの出血量だ。
だがそれを見ても兎音は存外驚いた様子はない。
兎奈美自身も血の量に対してそれほど深刻ではなさそうに見える。
「志野っ!」
伊万里の耳に九峪の声が聞こえた。
ぼんやりとした光景が伊万里の目に入る。
九峪の姿が映り、目を開くと志野に駆け寄る姿があった。
「おいっ、しっかりしろ!」
やたらとうるさい声が悪寒をよんだ。
兎奈美の声が聞こえたときから頭では考えないようにしていたこと。
あまり見ないようにしていた兎奈美を避けて、そんなことを思っていた。
兎華乃は少し離れた場所で何もせず、ただじっと佇んでいる。
志野に駆け寄った九峪が志野の体を支える。
そう、支える。
支える、はずだった。
だが、志野は九峪の腕から抜け落ちる。
もう一度志野の体を支えようとする九峪は、自分の手を見て、
固まった。
「な、なんだ…これ」
両腕にべっとりとついた血。
それを見て九峪は初めて息を呑む。
気付いていなかったのか、見ないようにしていたのか。
地面には赤い水たまりができている。
雨の雫が水溜りに波紋を作るほど。
志野の顔は白い。
「…し……の……?」
呟くような、懇願するような声がなぜか伊万里には聞こえた。
周囲はもう豪雨といってもおかしくないほどの雨なのに。
伊万里にはたしかに、はっきりと聞き取る事ができた。
「あ、あははは」
かわいた声はひどく響く。
「もう、やめてくれよ志野。こんなことするなんて人が悪いなぁ」
こんなこと、といったのは九峪なりの抵抗なのだろうか。
どう見ても死んでいる志野の体を揺らす。
首はだらりと垂れ、手は地面につく。
足は腹から出ている血に染まり赤くなっている。
伊万里は目が熱くなった。
志野の死が悲しかったわけじゃない。
いや、確かにそれもあるだろう。
けれど今このとき伊万里の涙を最も誘ったのは九峪の姿だった。
何かの機械のように一定の動きで志野の体を振動させ音を発する。
ただ、それだけ。
なんだか必死なその姿がとても悲しい。
「姉様」
「手を出さないで」
「これがみたかったのよ」
心底うれしそうに九峪を見る兎華乃の姿。
兎音と兎奈美はもう何も言わなかった。
ただ無表情に人間を見る。
「おーい、志野。もう疲れたから帰ろうぜ」
今度は志野の腕を強引に掴み、引き上げるようにして立たせる。
だが、それでも倒れそうになるので九峪は自分の胸に引き寄せて志野を抱きかかえた。
「さあ、もうわかったから立てよ」
そっと体を引き離し、志野の足を地面につける。
それから次第に九峪が離れると、今度は志野は前のめりなり、
九峪の胸に額をぶつけ、盛大な水の音を立てて倒れた。
上から見下ろす九峪。
雨が全身をぬらし、前髪が目の近くまで垂れる。
頬には凄まじい風と雨が突き刺さり、着ている学生服はずっしりと重くなり
雫が何度も落ちる。
傍に投げ捨てた剣には落ちていた。
「……て」
座り込み、両手で志野の顔を自分に向かせる。
「立て!!」
声は雨に対抗するかのように。
その姿はこの場面を悲しみで多い尽くすように。
ただ、叫ぶ。
「立って、くれよ……」
けれど、伊万里にはわからなかった。
雨に濡れ九峪の顔が見えなかったからそう思ったんじゃない。
男の人というのはこういう時、私のように泣いたりしないのだろうかと思ったのだ。
それとも人は悲しすぎると涙など出ないのだろうか。
でも。
もう一度九峪の姿を見て、怖くなった。
九峪は学生服を脱いで志野の体を背中に乗せ、自分の体に密着させた。
紐代わりに学生服で九峪と志野を結ぶ。
今度は立ち上がっても志野の体は倒れなかった。
そして聞く。
気味の悪い音を発する鈴の音を。
*
り……ん。
りん………キィン。
…キン……。キィン……キィィン…キィィーーン。
「兎音〜、何か聞こえない〜?」
「…ああ」
伊万里は息を呑んだ。
聞いてはいたからだ。
九峪には人外の力があると。
そして、それは不思議な力に呼応して呼び出されるものだという。
だとしたら、これはまさにそうなのかもしれない。
だが、なぜなのだろうか。
伊万里にはこの音がとても不快に感じられる。
脳髄に響くような、超音波のような気味の悪い音。
これすら九峪の力なのだろうか。
けれどそれにしては兎音と兎奈美に影響があるとは思えない。
むしろ九峪を好奇の視線で見つめている。
「あ…ああっ…ああああっ」
奇声に驚いた伊万里はあわてて九峪から視線をはずし後ろを見た。
そこには真後ろにいる兎音よりも背が高く人間の大人の体を凌駕するような女がいた。
それに気付いた兎音と兎奈美も目を見開く。
「ね、姉様」
かろうじて言葉が出された事に兎華乃だった女は反応せずにただ頭を抱えてうずくまる。
頭の耳は空高く上にたっている。
「ああっ、ああああっあああ」
「ね、姉様〜」
兎奈美の声に兎華乃が答えることはない。
頭を振り、体を揺らす。
伊万里にはその苦痛にもがく姿が、なぜか赤ん坊のように見えた。
そして、これは好機だと思った。
素早く兎音から距離をとる。
一歩はなれ、そして一気に体を離した。
兎音は伊万里には視線もくれず姉をずっと見ている。
殺そうかと思ったが、それよりも九峪が気になる。
そう、九峪だ。
今の九峪はおかしい。
志野はもう死んでいる。それを認めたくないのはわかる。
だがそれでも九峪の行動をとめなければ、伊万里はそう思った。
一瞬の逡巡の間の後、九峪に向かって駆け寄る。
「く、九峪様」
しかし、次第に足は止まる。
動かなかったわけじゃない、動けなくなったのだ。
―――威圧感。
一言でいうならそうなのかもしれない。
それほど今の九峪に近づくのは腰が引けた。
それはさながら鬼のようで、魔人みたいで。
お世辞にも神の遣いだとは思えなくて伊万里は怯む。
けれど、自分しかいないのだ九峪を止めれるのは。
そう思い直して石化した足をなんとか前に踏み出す。
一歩前に出ると、何とか体が動きそのまま九峪の傍まで来た。
音はまだずっと鳴ったままだ。
「九峪様、大丈夫ですか」
こんなときにこんな事しかいえない自分に腹が立つ。
もっと他に言うべき事があるはずなのに、口は思い通りに動かない。
それでも何かいわなければと必死に頭を動かす。
「……志野」
そこでやっと伊万里は気付いた。
九峪は伊万里など見てはいない。
志野、志野とぶつぶつと幽鬼のように呟いている。
背中には志野だったものが九峪にのしかかっていた。
目は閉じられていて、不思議と安らかに死んでいるようにも見えた。
そして、死体なのになぜこんなにも美しいのだろうと思った。
だが、どう思っても死体だ。
志野は死んだ。
それを九峪に言わなければと思い九峪を見据える。
九峪は兎奈美をずっと見ていた。
何をするでもなくただぼんやりと。
キィィィィィィィン
音が一際大きくなった。
伊万里は思わず耳を塞ぐ。
だがそれでも手では防ぎきれないほどの音で不快感も一層大きくなった。
薄く開いた目でうっすらと九峪を見る。
九峪は志野を見ていた。
頭を回して背中越しに。
そして聞いた。
九峪の声を。
「殺してやる」
あとがき
読んでくれた皆様本当にどうもありがとうございました。
最近は忙しいのでなかなか書けなかったのですが何とか書く事ができました。
さて、今回どうだったでしょうか。
ちなみに鈴の音は原作のような『りぃ〜ん』という音ではありません。
それがどう関わってくるのか、そんなのを考えてくれるとうれしいですね。
そして感想を下さった
由紀様、からくり様、HB様、Eite様、北野様
本当にありがとうございます。
やる気がでましたし本当に励みになりました。
もしよかったらこれからも感想をいただけるとうれしいです。
次もなかなか遅くなると思いますが、できれば待っていてくださるとうれしいです。
それでは。
あとがきをもう少し、それと志野についてのことです。感想もこちらに↓
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