ニクイ奴


「はぁ〜…やっと見終わる…」

 俺は、撮りだめしていたビデオを見ていて、とっつぁーんの運命は…

という時に!

奴は見ていた!

あざけ笑うかのように突然そいつは現れた!

そいつの服装は、何処かのRPGのモンスターの格好をしたニクイ奴だった。

それを見た俺は、弟に報告をした!

なぜなら!

俺は、虫系がどわいキライなので弟にどうするかを相談した。

「おい!今、リビングでニクイ奴が出た!」

「うそ!」

「では、後はヨロシク」

「えっ!何でよ!ヤダよ!」

弟は、虫系は別段平気だがニクイ奴とは仲良くないようだ。

「いいから、いいから。取りあえず見るだけでも…」

と、半ば強引に弟をリビングに連れて行った。

「何処にいるの?」

弟は、恐る恐るリビングに入った。

「えっと…テレビ側の天井のとこ」

「あっ!本当だ!」

俺は、第三者に見せたとこで風呂場に居る母親にスプレー型の武器『ニクイ奴ジェット』無い?と聞く。

「キムティールなら有る」

と、同時に

「キムティール持って来た」

と言う我が弟

「よし!じゃー…ジャンケンするぞ」

「はっ、何で?」

「いや何でって…キムティールでまず弱らしてから、この名刀『神舞』でスパッとね」

「えー、最初にコンタクトしたのはそっちなんだから、キムティール持ってよ!」

「うー……わかった…」

かくして、役割分担と装備する品も決定した。



個人データは以下の通り



名 前 : 俺

武 器 : キムティール 値段:道具屋にて500ベルで購入

胴 体 : 胸毛

腰 : ハーフパンツ

足 : スネ毛

アクセサリー: ベンゾウさんメガネ

   特 技 : 発砲スチロール割



名 前 : 弟

武 器 : 神舞(しんぶ)

胴 体 : 薄い胸板

腰 : ハーフパンツ

足 : ツルツル

アクセサリー: MDウォークマン 中身:録音された深夜ラジオ

   特 技 : 一人柔道 対戦相手:時には小川、時には篠原、時には猪木…アレ?



 そして、俺は先頭に立ち奴をこの「キムティール」で先制をしようとしたが、

「アレッ?いないぞ」

「うそ」

「まだその辺にいるはずだから気をつけないと…」

と思っていた矢先、奴はなんと空を飛んできた。

(くそっ!奴は、舞空術を使うのか!)

それに驚いて後ろに下がってしまった!

「くそっ!これでも食らえ!」

そして奴に俺の武器、キムティールをかけた。

奴はそれを受けて弱まるが、奴はまたしても舞空術を使い。俺の周りを回って翻弄させる。

「うぉーーーーーー!」

と奴に狙いを定めながら噴射する。

その時弟は、笑い転げていた。

弟を横目に見ながら奴を台所に追いやる。そして弟の止めを待った、がやらない。

ムカついたので瀕死なのを確かめてから弟に詰め寄った。

「早く、止めをさせよ!」

「いやだって、兄貴の動きが面白くて…アハハハハハ」

と、また笑い転げる。

「早く止めを刺せ!切り込み隊長の役目は終った!」

「わかったよ…」

と、渋々行きながら自分の武器で退治をした。

奴はついに息を絶えた…



「ふぅー…疲れた」

と俺が言うと

「兄貴だけね…」

と言いながら、イヤホンを耳につけながら言った。

「はいはい…俺だけですよー、疲れたのはね」

と俺が言うと弟は、MDのトークがツボにはまったらしくまた、笑い転げている。

(何回笑い転げればいいのかねー…そういえば、『奴を見たら10人入ると思え』って言われたな〜)

と考えながら、またビデオの続きを見始める準備をした。

(はぁ…落ち着いて見たかったな…)



*注意*

この話は、ほぼ実話でありますが個人データは、実話ではございません(99.99%)

 

 

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