「羽江ちゃん主催?恐怖の障害物競争!の巻」






今日は羽江に広場へくるようにと誘われた。

九峪「羽江?どこだよ?」

羽江「あっ!九峪様〜〜」

物陰で何やらごそごそやっていた羽江が顔を出す。

羽江「今日はね〜、みんなで障害物競争をやろうと思ったんだ〜〜」

九峪「しょうがいぶつきょうそう?」

羽江「そうだよ、私が作ったコースを一番最初にゴールした人の勝ちなんだ〜。もちろん優勝者には賞品もあるよ〜。」

九峪「へぇ、それで誰が来るんだい?」

羽江「えっとね〜、星華様でしょ、伊万里様に藤那様、そして香蘭様に只深様       だよ〜。」

九峪「なんだ、女王候補ばかりじゃないか。」

羽江「九峪様はわかってないな〜。誰が一番運動能力があるかわかるじゃ〜ん。」

九峪「なるほど、んで、何で俺が参加しなきゃならないんだ?」

そこへ女王候補のみんなが集まってきた。

星華「どうしたの?羽江、急にみんなを呼び出したりして。」

羽江「実はね〜〜今日は女王候補&九峪様対抗の障害物レースをしようと思ったんだ〜〜」

女王候補「えぇぇ〜〜〜!?」

羽江「ふっふ〜ん、早くみんな線の所まで行ってよ〜、始めるよ〜〜。」

藤那「ちょっと待て!なんで私がそんな事・・・」

閑谷「藤那ぁ〜〜がんばって〜〜。」

藤那「ちっ」

しぶしぶと線に立つ藤那

羽江「九峪様も早くっ!!」

九峪「え?あぁ・・・。」

女王候補(と九峪)がスタートラインに立つ。

夷緒・亜衣「星華様ファイト〜〜!」

珠洲「志乃!がんばれー!」

閑谷「藤那ーーー!!」

藤那(閑谷めぇ・・・あとで殺す・・・)

上乃「伊万里〜〜頑張れ〜〜」

織部「九峪ー!負けんなよ〜〜」

清瑞「ふん」

紅玉「香蘭!いかなる場合でも負けは許しませんよ!」

香蘭「わかたよ母上」

九峪(何でこんなことに・・・・)

羽江「いっくよ〜〜、よーい・・・どん!!」

みんな一斉に駆け出す、が九峪はいきなり落とし穴にはまる。

九峪「のわっ!?くそぉ〜〜」

織部「ぎゃははは!!ばかだな〜〜あいつ」

他の女王候補は障害を半ば破壊してゴールを目指す。

羽江「頑張れ〜〜みんな〜〜」

いきなり虎桃が実況を始める。

虎桃「さて!レース開始早々九峪様が落とし穴にはまりました!大丈夫でしょうか?そして現在のトップは藤那!すごいペースで二位の伊万里にカナリの差をつけています!!三位は星華!続いて志乃、香蘭、只深、九峪様と続いています!」

珠洲「志乃!はやくはやくっ!!」

九峪はほとんどの障害に引っかかってぼろぼろだった、ねばねばネット、とげとげ梯子、つるつる床などなど・・。

虎桃「おーっと!!最後の直線で伊万里と藤那が猛烈な戦いを繰り広げています!!最初にゴールするのはどっちだーー!?」

閑谷「藤那ぁ〜〜優勝したら秘伝のお酒だよ〜〜」

藤那「酒!?うぉぉぉぉ!!!」

藤那のスピードが上がる

上乃「あっ!!ずるぃぃぃ!!!」

閑谷「ふふふ、ウソも方便だよ」

虎桃「すごい!藤那が伊万里を突放してそのまま一位でゴール!続いて伊万里、香蘭、志乃、星華、只深(あの格好じゃねぇ・・・)、そして最後は・・・九峪様!!」

九峪「ふにゃぁぁ・・・もうづがれだ。。。」

九峪は倒れたまま動かない。しかもぼろぼろ。

羽江「藤那様のゆうしょ〜〜だ〜〜!」

しかし藤那は一目散に閑谷の元へ。

藤那「閑谷!酒は?酒はどこだっ??」

肩で息をしながら聞く。

閑谷「え?あ〜〜う〜んとね〜〜そのぉ・・・」

藤那「もったいぶらないで早くっ!!」

上乃「閑谷さんウソついてたよ〜〜」

閑谷「なっ!そんなこと・・・、ひぃぃ〜〜」

急に藤那から物凄い殺気が出ている。思わず上乃も後ずさり。

藤那「ほぉぉぉ・・・あたしを騙したのかい?えぇ?」

閑谷「ごめんなさぃぃぃぃ!!」

藤那「許さん!!このぉ!!」

殴っては蹴る殴っては蹴るの繰り返し、閑谷は地面に倒れこんだ。

羽江「もぉ〜〜、はい!藤那さん、賞品だよ〜。」

藤那「ん?あぁ、ありがたくもらっておこう、行くぞ閑谷!!」

閑谷は引きずられて退場・・・。全員苦笑。

志乃「楽しかったわね、それじゃ帰りましょうか?珠洲」

珠洲「そうだね、志乃」

伊万里「それじゃ私達も。羽江ちゃん、また誘ってね」

上乃「ばいば〜い」

織部「俺達も帰るぜ〜、じゃぁな九峪!」

清瑞「全く・・・」

紅玉「まだまだ修業が足りませんね。かえって特訓ですよ」

香蘭「・・・わかた・・・」

全員退場・・・九峪と星華、亜衣、夷緒、羽江のみになる。

星華「九峪様、帰りましょうか?・・・九峪様?」

夷緒「九峪さまったら・・・こんな所で寝たら風邪ひきますよ。」

夷緒が九峪を背負う。

九峪(もう二度とやるもんか・・・。)

九峪は頭の中でつぶやいた。



〜おしまい〜



後書き:皆さん始めまして。実はこの作品は集い場のほうにも投稿しましたが、いろんな方に見て欲しかったので投稿します。

もしよかったら感想をお寄せください。今後の参考にします^^

多分このような感じのシリーズで続くんでしょうね・・・多分(苦笑)

どうか皆様最終回(あるのか?)まで応援よろしくお願いします☆